ナカムラマコトの世界 / Мир Макото Накамуры

漆工芸家「中村真」の作品と展示情報を主に、かつて暮らした中央アジアの風景と工芸にも触れていきます。

川沿いの話

Posted by nakamura.m on  

砂金テント5
 モハンマッド・アジムカーンさん一家は砂金・宝石採りを一つの生業としている。
 インダス川流域は、山肌に露出した貴石を豊富に含む鉱脈が氷河に押され、こぼれてきた金目の物がちょこちょこ流れて来るというわけ。
雪解けの3月から初夏の6月にかけて、テントでの移動生活をしながらの労働。
「水が温む時期だけの仕事です。」とはいうものの、氷河が目前に迫った水は真夏でも氷水そのもの。肉体的に辛い仕事ですね。
 一家は生粋の流浪の民ではなくて、実は北方フンザの中心の町ギルギットに持ち家があるという。女性と幼児達は畑仕事担当とのことでお留守番。皆で支え合って一族が生きている。

砂金テント2
砂金テント1


 「コツというか。。拾うには特に難しい事はありませんからねぇ。」と昨日とれた金の粒をひとつ見せてくれた。
濁って早い流れの中で、これを見つけるというからその集中力と選別眼は驚きに値する。
昨日は1200パキスタンルピーくらいで取引される量を回収したというから悪くない商売である。

砂金テント4


 河畔でのテント村を営む彼らに、昨今の頻発するインダス川流域の記録的な洪水が心配。
影響はあるだろうけれど、あんなに逞しく生きている彼らならなんとか大丈夫だろうと思ったりしているのだが。

(中央アジア民族造形調査/パキスタン)

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